5日目(5月1日) おいしい焼酎の蔵元、指宿で汗かいて涙する。

 昨日の雨が嘘のように上がり晴天の朝を迎えました。 宿のお婆さんに送ってもらって朝8時前にスタートです。
我々の旅はツーリングが目的なので古くても最低限の機能を備えている宿で充分です。 そして今日の宿はお婆ちゃんの行き届いた気配りが感じられてとても温かい宿でした。 しかもこんな安くてよいのでしょうか。

そして今日は昨日のうちに場所を探しておいた、べんべさんのお気に入りの焼酎の蔵元「田崎酒造」へ行きます。 会社が未だ早いので開いていないので近くのJOYFULで朝飯を食べます。 しかし、九州はレストラン「JOYFUL」が多いですね。 国道のところどころに黄色い看板のお店があります。
9時まで待って田崎酒造さんへ行きました。 
すると作業している人が関東から大きなバイクできた二人が珍しいらしく、いろいろ対応してくれました。 また周りの人も集まってきました。
そのせいか直売もこじんまりやっていたので、べんべちゃん、大喜びです。 実はべんべさんはずっと前からここの芋焼酎「鬼火」を友達と飲んでいるらしく2年前から味が落ちたのを文句言いに行きたいといっていました。  文句は言えないにしても先程の作業している人
に聞いてみるとボソっと「確かにそうかもしれないな。」と何か原因?がありそうな表現をしていました。 
でもはっきり言えないでしょう。
べんべさんは何本か購入して自宅へ送りました。 
私はとりあえずどこで飲むにしても一本買ってパニアに放り込みます。 
後に家で飲みましたが結構なお味です。
私のお気に入りの焼酎に近い味です。 
焼き芋焼酎との事です。 


そしてしばらく走ります。 海の向こうに開聞岳が見えます。 
尖った富士山みたいな感じです。 いろいろな角度で山をみますが海の向こうに見える開聞岳が一番きれいに見えました。
そして開聞岳を途中まで登ろうとバイクで行きますが良く分からないので途中の公園でUターンして池田湖まで行って見る事にしました。
この辺は天気がいいのですがとても風が強く吹いています。
池田湖について少しだけ見える開聞岳をバックに記念写真を三脚で撮りますが風でカメラが倒れてしまいます。

池田湖では「イッシー」が有名ですが近くでテレビで見た
事がありますが「大鰻」が見られる売店があります。きっとこれがイッシーですかね。

 池田湖では写真だけ取ってここから30分位の指宿温泉の「砂蒸会館」へ向かう事に、途中町の中を通ります。そして海沿いに面したところにあります。 立派な建物です。 以前にきた時とイメージががらり変わっていてホテルみたいです。 
近くのラーメン屋さんでお昼のラーメンを食べて(なかなかとんこつあっさりで美味しい)
温泉、砂蒸、浴衣付きで900円払って浴衣姿で海まで降ります。


砂風呂は寝て上から砂を掛けてもらうのですが砂の下から、じんわり温泉が沸いている感じで重い?サウナみたいです。 でも気持ちのよい汗がどんどん出てきます。
これは癖になりますよ。
以前も風邪を引いてきましたが我慢して入っていたら風邪が治った気がした事があります。 実は汚い話ですが今回入った後に直ぐに、お腹の調子がよくなり沢山、黒い。。。。が出ました。 体の毒素も出してくれるそうです。 お試しあれ。 毎日入れば痩せるでしょう。
ちなみに15分位砂の中で我慢するのがよいみたいです。 

 そしてお風呂にも入り暑いのに関わらず汗をかいて今度は指宿スカイラインを走ります。 この道路は高速道路の如く山の上を走ります。 ここは何度も走りたいと思わせる素晴らしい道です。 関東では味わえない道路です。
スカイラインを知覧ICで降りてここか「知覧特攻記念会館」に行きます。
ここは鹿児島にきたら必ず寄らなければいけない所と思ってきました。 前に社員旅行で何気なく寄りましたが記念館の中に入って出る時には目頭が重く、涙なくして廻れないところです。 
べんべさんにはあまり伝えずに同行させましたが、感動の連続だったみたいです。 私はあまり今回時間がなく泣きたくはなかったのですが最後に、漢字ではなく小さい子供に向けたカタカナのみの遺書が目に入ってしまい、堪らなくなりました。。
   
最近、特攻が映画化されるとの事で結構な人々が来て混んでいました。 
戦争を知っているお爺ちゃんやお婆ちゃんも団体で来ていましたが我々とはまた違った感じ方をしていた事でしょう。
絶対「忘れてはいけない事」と「後世まで伝えなくてはならない事」がありますね。
是非、鹿児島へ行かれる方は寄ってみて下さい。


 ここから及び指宿スカイラインを通って今度は「桜島」へ向かいます。 陸を走って廻って行くつもりでおりましたが鹿児島からフェリーで桜島へ向かう事にしました。 大きなフェエリーで乗っている時間もたいした事もなく560円と安くてこちらを選択してよかったです。
今日の言うは桜島はうっすら霧で覆われていてよく見えません。

今日は昨日に続き、まだ何処に泊まるか決めていません。 道の駅「桜島」でもうそろそろ、お土産を買う事にしました。 そして、土産と洗濯物や使わないキャンプ道具をここから自宅へ送ることにしました。 
その時にいろいろ、お土産屋のお姉さんに聞いたりしましたがとても親切な方で小柄でメガネを掛けていますがとても綺麗な方でした。。。旅の思い出です。。
女の人に親切にされると弱い私はついでに思い切って「この辺にキャンプ場ありませんか?」と聞くと桜島ではないとの事。 
霞んで桜島が見えないので明日もう一度見て見たいのでどうしてもここに泊まりたいので、では「野宿」出来るところはありますか?との質問に近くの公園を紹介してくれました。


聞いた公園は「ここから二つ目の信号の左側」との事。
しかし信号から信号までの距離が凄いあります。
そして着いた公園は海に面していて東屋があり下は芝生でトイレと水道もあり申し分ありません。 
木で囲まれた東屋は風除けにもなるのですがそこは先客でバイクの人達がテントを張っていました。 4組位バイクで来ていました。 我々は唯一一つある東屋を占領しました。
風邪が強いですがどうにか寝られそうです。 
海風があまりにも強いので滅多にテントに私はペグを打たないのですが今回だけは飛ばされそうなので打つ事にしました。  今日のメニューは近くの雑貨屋でお酒のみ買って食糧は今までの残り物の餅と棒ラーメンのみです。
でもお酒だけ飲めれば大満足です。 頂いた焼酎もここで最後まで空けて寝ました。 

私は釣りでよくキャンプ場以外で野宿しますが、初体験のべんべさんにはよい経験になった事でしょう。 
しかも水と東屋とトイレがあれば下手なキャンプ場より快適です。  
そしてまたまた美味しいお酒でほろ酔い気分で朝までぐっすり寝てしまいました。  そして九州最終日の 6日目